特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の画像診断
3.唾液腺
1.唾液腺のCT 3)唾石
渡邉 昭仁
1
,
川堀 眞一
2
1市立稚内病院耳鼻咽喉科
2旭川医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.88-93
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901242
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■はじめに
われわれ耳鼻科医は「食事に際して唾液腺に疼痛を伴う腫脹を繰り返す」といった経過を聴取した場合に唾石症を疑うことは困難なことではない。このような症例の検査方法は触診,単純X線(歯科用の咬合撮影,オルソパントモ撮影など),唾液腺造影であり,また症例により超音波検査が行われる。唾石症にCT撮影は通常は行われないが,症例により治療の選択に重要な検査法となりえる。本稿は唾石のCTということであり,普通のCT撮影以外に,現在のCT撮影装置でどれだけの情報を得られるのかを示す。
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