特集 耳鼻咽喉科の機能検査マニュアル
1.聴覚検査
[3]語音弁別検査
岡本 牧人
1
1北里大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.23-30
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900802
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はじめに
聴力検査の基本は純音聴力検査であるが,日常生活で純音を聴くことはまれであって,実際に問題になるのはことばの聴こえぐあいである。そこでことば(語音)を用いた聴力検査が必要となってくる。語音聴力検査は純音聴力検査と比べて,聴覚系全体にわたる,より総合的な聴力を示すものであり,より実用的な聴力を反映するといえる。
語音を用いた聴力検査には,ここで述べる語音弁別検査の他に語音聴取閾値検査,歪語音聴力検査,両耳合成能検査,両耳分離能検査などがある。一般的には語音弁別検査と語音聴取閾値検査が行われる1)。
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