増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド
Ⅷ.音声障害の検査
喉頭筋電図検査
香取 幸夫
1
1東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室
キーワード:
甲状披裂筋
,
輪状甲状筋
,
声帯運動障害
,
痙攣性発声障害
,
ボツリヌストキシン注入術
Keyword:
甲状披裂筋
,
輪状甲状筋
,
声帯運動障害
,
痙攣性発声障害
,
ボツリヌストキシン注入術
pp.304-308
発行日 2022年4月30日
Published Date 2022/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203026
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POINT
◆主に甲状披裂筋と輪状甲状筋,また病態により後輪状披裂筋を対象に,発声,息こらえ,嚥下,吸気のタスクを患者に行わせながら,筋ないし支配神経の活動を評価する.
◆声帯運動障害の病態評価に有用で,麻痺性の場合には神経原性麻痺ないし筋原性麻痺に特徴的な異常筋電図を呈する.輪状披裂関節の固着や脱臼の場合には筋活動は正常である.
◆痙攣性発声障害のボツリヌストキシン注入術では,針電極により甲状披裂筋を筋電図で同定することが,その位置に薬液を注入するうえで有用である.
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