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特集 喉頭手術・音声外科手術のABC to Z
《痙攣性発声障害に対する手術》
甲状軟骨形成術Ⅱ型
Surgery for adductor spasmodic dysphonia: type Ⅱ thyroplasty
福原 隆宏
1
Takahiro Fukuhara
1
1鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
キーワード:
痙攣性発声障害
,
甲状軟骨形成術
,
チタンブリッジ
,
ボトックス®
,
甲状披裂筋切除
Keyword:
痙攣性発声障害
,
甲状軟骨形成術
,
チタンブリッジ
,
ボトックス®
,
甲状披裂筋切除
pp.40-43
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970010040
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POINT
●痙攣性発声障害は過緊張性発声障害や本態性声帯振戦症との鑑別が難しいことがあり,本邦での痙攣性発声障害の診断基準および重症度分類を参考にし,音声リハビリテーションへの反応をみながら診断を進める。
●甲状軟骨形成術Ⅱ型を行うには,甲状軟骨形成術実施医認定が必要である。
●甲状軟骨形成術Ⅱ型は甲状軟骨の正中を正確に切開し,前行連付着部は剝離しないよう注意する。
●甲状軟骨形成術Ⅱ型の術後に詰まりが再燃した場合は,ボトックス®注射やチタンブリッジの入れ替え,甲状披裂筋切除などを検討する。
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