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特集 新たに薬事承認・保険収載された薬剤・医療資材・治療法ガイド
《咽頭・喉頭》
チタンブリッジ®を用いた痙攣性発声障害の治療
Use of “Titanium bridge®” for treating adductor spasmodic dysphonia
讃岐 徹治
1
Tetsuji Sanuki
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
新規医療機器
,
痙攣性発声障害
,
甲状軟骨形成術2型
,
チタンブリッジ
Keyword:
新規医療機器
,
痙攣性発声障害
,
甲状軟骨形成術2型
,
チタンブリッジ
pp.49-53
発行日 2022年1月20日
Published Date 2022/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202896
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POINT
●痙攣性発声障害は,喉頭に器質的異常や運動麻痺を認めず,発声時に内喉頭筋の不随意的,断続的な痙攣による発声障害をきたす疾患である。
●甲状軟骨形成術2型は,発声時に声門が強く内転しても声帯が強く閉まらないように甲状軟骨を正中に切開し,両側甲状披裂筋の付着部を甲状軟骨ごと外側に広げて固定する手術術式である。
●声門開大維持に用いる医療材料「チタンブリッジ®」の医師主導治験が実施され,2017年12月15日に新規医療機器として薬機承認された。
●喉頭形成術(甲状軟骨固定用器具を用いたもの)K400-3として保険収載され,条件を満たした全国の医療機関で施術が可能となった。
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