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特集 小児難聴を究める!
《各種小児難聴の最新情報》
ムンプス難聴とわが国のワクチン行政の動向
Mumps deafness and vaccine administration in Japan
小川 郁
1
Kaoru Ogawa
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
ムンプス難聴
,
ムンプスウイルスワクチン
,
任意接種
,
ワクチン行政
,
ワクチン・ギャップ
Keyword:
ムンプス難聴
,
ムンプスウイルスワクチン
,
任意接種
,
ワクチン行政
,
ワクチン・ギャップ
pp.612-614
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202759
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POINT
●わが国のワクチン行政の問題点として,任意接種という区分の存在がある(先進諸国と比べて義務接種に該当するワクチンが少ない,いわゆるワクチン・ギャップ)。
●MMR混合ワクチン定期接種による無菌性髄膜炎の発症によって,ムンプスウイルスワクチンは任意接種となった。
●ムンプスウイルスにより約1000人に1人が一側性高度難聴〜聾を罹患するムンプス難聴が社会的問題となっている。
●日本耳鼻咽喉科学会はムンプス難聴全国調査の結果から「医療・学校関係者によるムンプスウイルスワクチン接種の推奨」を啓発し,「ムンプスウイルスワクチンの早期定期接種化」を,関係する日本小児科学会などの団体とともに行政に要望している。
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