特集 細菌,ウイルス,真菌―微生物学のパラダイムシフト―
【耳領域】
先天性サイトメガロウイルス感染による難聴の予防と治療
守本 倫子
1
Noriko Morimoto
1
1国立成育医療研究センター耳鼻咽喉科
キーワード:
抗ウイルス療法
,
ワクチン
,
進行性難聴
Keyword:
抗ウイルス療法
,
ワクチン
,
進行性難聴
pp.270-273
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002030
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はじめに
サイトメガロウイルス(CMV)はヘルペスウイルスの一種であり,妊婦が感染することで,胎児感染すると先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症の児が出生する。日本では新生児300人に1人が先天性CMV感染し,多くは出生時に無症状であるが,高い頻度で先天性の感音難聴や,また遅発性・進行性難聴を発症する。難聴は軽度から重度・聾までその程度はさまざまであり,言語や認知発達に深刻な影響を及ぼす。本稿では先天性CMV感染による難聴の予防と,早期診断に基づく治療戦略の進展について,最新の知見を含めて概説する。

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