特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
耳領域
乳突腔障害の術後,気導補聴器の装用効果が得られず骨固定型骨導補聴器の埋め込みを行った症例
茂木 雅臣
1
Masaomi Motegi
1
1群馬大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
キーワード:
非対称性難聴
,
骨導インプラント
,
補聴器
,
乳突腔障害
Keyword:
非対称性難聴
,
骨導インプラント
,
補聴器
,
乳突腔障害
pp.931-935
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001216
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はじめに
非対称性難聴では両耳聴が制限され,騒音環境での言語聴取や音源定位が困難となる。気導補聴器の装用が第一の治療選択肢であるが,骨導インプラントが適応となることもある。しかし,本デバイスにより良好な効果が得られるかどうかを見極めることは容易ではなく,適応判断にあたっては聴力成績のみならず聴取困難を感じる具体的な状況を含め多角的に検討するべきである。
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