増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療
感染症・炎症・浮腫
急性中耳炎
増田 正次
1
1杏林大学耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
全身状態
,
鼓膜所見
,
鼓膜以外の頭頸部所見
,
重症合併症
Keyword:
全身状態
,
鼓膜所見
,
鼓膜以外の頭頸部所見
,
重症合併症
pp.183-188
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202048
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当直医へのコール
●小児の親が,耳痛を訴えるわが子の受診を希望して来院する。
●小児科医が,発熱などの全身状態不良を主訴に救急受診した小児に関し,中耳炎の可能性について診察依頼をしてくる。
●成人が,耳痛,難聴に加え,めまい,顔面神経麻痺などを訴え来院する。
●小児の親からの電話に対しては,全身状態(発熱,活気,食欲),耳介周囲の腫脹の有無を,コールを受けた時点で聞いておく。入院を要するほどの重症感染症を伴っているか否かをあらかじめ推測し,小児科との連携がとれるか確認をするためである。
●コールしてきた相手に「中耳炎のようなので診てください」と言われても,鼓膜をみるまでは急性中耳炎と決めつけてはいけない。そうでないと他の重症感染症を見逃してしまう。
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