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特集 知っておきたい遺伝学的検査と遺伝外来ABC
《遺伝子変異による耳鼻咽喉科疾患》
オスラー病と原発性線毛運動不全症
Hereditary hemorrhagic telangiectasia and primary ciliary dyskinesia
竹内 万彦
1
Kazuhiko Takeuchi
1
1三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
pp.654-659
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201783
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Point
●オスラー病は常染色体優性遺伝形式をとり,鼻出血のほか,大きな動静脈奇形が肝,肺,脳にみられる。
●オスラー病の診断は臨床所見の組み合わせによるが,遺伝学的検査が必要になることがある。
●原発性線毛運動不全症は常染色体劣性遺伝形式をとり,湿性咳嗽が主症状である。
●原発性線毛運動不全症の診断は,電子顕微鏡検査による線毛構造の異常,あるいは遺伝子検査による線毛関連遺伝子の変異の証明による。
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