Japanese
English
Bedside Teaching
気道の線毛運動
Ciliary Activity and Mucous Flow of the Respiratory Tract
村岡 隆介
1
,
松田 捷彦
1
,
田畑 良宏
1
Ryusuke Muraoka
1
,
Katsuhiko Matsuda
1
,
Ryokoh Tabata
1
1京都大学医学部第2外科
1The Second Surgical Department, Kyoto University Medical School
pp.505-514
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202776
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われわれが気道粘膜線毛上皮に強い関心を持ったのは,昭和39年から乳児開心術を行なうようになって,その術後呼吸管理上,気道分泌物の排除が最も重要なかつ最も困難な課題としてわれわれの前に大きくたちふさがったことに始まる。
当初は気道粘膜線毛上皮の機能に関する充分な知識もなく,多量の粘稠な気道分泌物のため呼吸困難を呈している乳児を前にして,何とかしてこの気道分泌物に起因する呼吸困難を解決する方法はないものかと試行錯誤をくり返しながら昼夜をわかたず模索を続けた。
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