Japanese
English
特集 知っておきたい難治性副鼻腔疾患の診療
多発血管炎性肉芽腫症
Granulomatosis with polyangitis
岸部 幹
1
,
林 達哉
1
Kan Kishibe
1
,
Tatsuya Hayashi
1
1旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.998-1007
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201430
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POINT
●多発血管炎性肉芽腫症(GPA)は,耳鼻咽喉科領域,特に鼻病変から初発することが多い。
●GPAの鼻・副鼻腔病変は,初期には症状,所見が非特異的なことが多く,慢性副鼻腔炎と診断されることが多い。
●難治性副鼻腔炎や難治性副鼻腔炎に他臓器の血管炎病変が合併した場合,GPAも念頭に置き診断・治療にあたる必要がある。
●GPAの治療は免疫抑制療法であり,長期にわたる場合が多いので,副作用に留意する。
●GPAは,いったん寛解しても再燃することがあり,長期の経過観察を要する。
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