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特集 自宅でできるリハビリテーションのレシピ
頸部郭清術後のリハビリテーション
Rehabilitation after neck dissection
田沼 明
1
Akira Tanuma
1
1静岡県立静岡がんセンターリハビリテーション科
pp.734-739
発行日 2017年8月20日
Published Date 2017/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201377
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POINT
●頸部郭清術後は副神経が障害されて,僧帽筋が麻痺する可能性がある。
●副神経が温存されていれば通常僧帽筋麻痺は改善するが,6か月〜1年程度の期間を要することが多い。
●僧帽筋麻痺に対するリハビリテーションの目標は,不動による肩関節拘縮や癒着性関節包炎を予防すること,不適切な使用による過負荷で痛みの誘発を予防すること,肩凝りなどの自覚症状を緩和すること,などである。
●副神経が温存されている場合は,僧帽筋麻痺の回復を促すことも必要である。一方,副神経が切除されている場合は僧帽筋麻痺の回復は望めないため,他の筋で代償を図り肩関節可動域を維持することが目標となる。
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