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特集 耳鼻咽喉科で診る睡眠障害
睡眠障害の保存的治療
Conservative treatment of sleep disorders
若林 健一郎
1
Ken-ichiro Wakabayashi
1
1北里大学北里研究所病院耳鼻咽喉科
pp.506-512
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201337
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POINT
●耳鼻咽喉科で主に診療対象となる睡眠障害として睡眠時無呼吸症候群があり,その保存的治療について概説した。
●持続陽圧呼吸(CPAP)機器の性能向上や医療経済的な面からAuto CPAPによる治療が容認されつつあるが,CPAP使用データの確認は必須であり,無呼吸低呼吸指数(AHI)の改善が乏しい症例や眠気が残存する症例ではタイトレーションや精査のため睡眠専門施設での診療を検討すべきである。
●閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の保存的治療にはCPAPのほかに口腔内装置(OA),体位治療,減量療法などがあり,これらを単独あるいは併用して適切かつ継続可能な治療法を提案することが重要である。
●OSA以外の睡眠障害の可能性も考慮しながら診療にあたる必要があり,睡眠障害全般の知識を備えておくとともに,睡眠専門施設との連携体制を整えておくべきである。
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