私論
保存的治療へのこだわり
星野 裕信
1
1浜松医科大学整形外科准教授
pp.1222-1222
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1222
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「できれば手術はしたくない」.どの患者もそう思うだろう.われわれ整形外科医は手術が好きで整形外科医になったのであり,筋骨格系に特化した整形内科医をめざしているわけではない.私も股関節外科医であるため,人工股関節全置換術,各種骨切り術,股関節鏡視下手術といった股関節外科医として身につけておきたい手技を,当時の高名なスペシャリストのところにお願いをして見学しにいき,手術手技のセミナーやカダバートレーニングに参加して技術を高めてきた.しかしこれらの手術手技は,保存的治療でよくならないものに対して行われるべきである.
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