Japanese
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特集 花粉症の治療―新たな展開
予防と保存的治療
Prevention and conservative medical management
竹内 万彦
1
Kazuhiko Takeuchi
1
1三重大学大学院医学系研究科病態修復医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科
pp.20-29
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102355
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POINT
●花粉症に対する各種薬剤の初期療法の有用性がプラセボ対象の二重盲検比較試験にて証明されている。
●予防には抗原回避を含めた多面的な対策が必要である。
●薬物療法は花粉症の保存的治療において中心的存在であり,鼻アレルギー診療ガイドラインが示すように,各薬剤の特徴をよく理解し,患者ごとに病型,背景を考慮して選択すべきである。
●鼻噴霧用ステロイド薬は効果が強く,1日1回使用の薬剤が発売され,服薬コンプライアンスが向上すると思われる。
●抗ロイコトリエン薬は鼻閉に強い効果をもつとされており,初期治療にも花粉飛散開始後も使用できる。
●小児に使用可能な剤型も各種発売されており,以前より選択の幅が広まった。今後,抗原特異的な舌下免疫療法の一般臨床での使用が期待される。
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