増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
Ⅰ 聴覚検査
7 耳管機能検査
吉田 晴郎
1
,
髙橋 晴雄
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
pp.42-49
発行日 2017年4月30日
Published Date 2017/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201232
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●目的
・耳管機能障害(耳管開放症,耳管狭窄症,耳管閉鎖不全症)の診断
・中耳疾患の病態の評価
・耳科手術(特に中耳手術)の術前評価
・滲出性中耳炎:難治例の検出や鼓膜換気チューブの抜去時期の評価
・ダイバーや航空機搭乗者:耳抜きが可能かどうかの評価
●対象
嚥下などの指示に従い行う必要があるため,3〜4歳以上の小児,成人で耳管機能障害を疑う症例が対象となる。高血圧,心疾患,一側耳疾患の患者にバルサルバ法を行わせる場合は注意が必要であり,鼓膜穿孔がある場合にはインピーダンス法での測定はできない。
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