Japanese
English
特集 こどもの上手な診かた
《主要症候・疾患の診かた》
中耳炎
Otitis media
伊藤 真人
1
Makoto Ito
1
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター小児耳鼻咽喉科
pp.108-112
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201167
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●こどもの正確な鼓膜所見をとるための中耳炎の診療は,鼓膜を診る前から始まっている。
●聴力の推定は,乳幼児聴力検査やABR,ASSRができない施設でも,耳鼻咽喉科であればどこでも可能である。
●こどもの中耳炎では,急性中耳炎・滲出性中耳炎の鼓膜チューブ留置術と,乳様突起炎の一部が手術適応となる。
●慢性中耳炎における保存的加療はあくまでも手術を前提とした消炎治療であり,保存的加療で時間を浪費し,病態を長引かせてはならない。
●急性中耳炎と滲出性中耳炎は密接な関係にある。特に3歳未満の乳幼児での診断・治療においては,これら2つの中耳炎を全体として捉える必要がある。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.