Japanese
English
特集 こどもの上手な診かた
《主要症候・疾患の診かた》
難聴
Hearing loss in children
柿木 章伸
1
Akinobu Kakigi
1
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野
pp.102-107
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201166
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POINT
●こどもは自身の症状を表現することが難しく,診療中の協力も得られにくいため,診察室の入出時からこどもの状態をよく観察し,情報を得ることが重要である。
●小児では,年齢やプローブの挿入位置などが聴力検査閾値に影響を及ぼすため,検査結果の解釈には注意が必要である。
●遺伝子検査は先天性難聴の正確な診断・治療,予後予測などに有用であるが,遺伝カウンセリング体制が整備された施設で行われるべきである。
●こどもの聴覚障害は発症時期によりさまざまな二次的障害を引き起こすため,安易な経過観察は避ける。
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