Japanese
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特集 抗菌薬を使いこなす
《耳領域》
小児急性中耳炎
Pediatric acute otitis media
伊藤 真人
1
Makoto Ito
1
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター小児耳鼻咽喉科
pp.404-408
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201316
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POINT
●本邦では,小児急性中耳炎の起炎菌としてインフルエンザ菌の比率が高まっている。
●本邦における小児急性中耳炎症例からの検出菌と抗菌活性は欧米とは大きく異なり,薬剤耐性菌の検出頻度が高い。
●肺炎球菌結合型ワクチン(PCV)は急性中耳炎難治例を減少させる。
●難治性急性中耳炎には遷延性と反復性(otitis prone)があり,抗菌薬治療ではコントロールできない真の難治性中耳炎とは反復性中耳炎である。
●難治例の抗菌薬選択の基本は,遷延例ではテビペネムもしくはアモキシシリン高用量+鼓膜切開,反復例(otitis prone)ではトスフロキサシンもしくはセフジトレン高用量+鼓膜切開である。
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