Japanese
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特集② 味と味覚障害の最前線
味覚障害は治せるか?
Would dysgeusia get better?
任 智美
1
Tomomi Nin
1
1兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.642-648
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200688
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Point
●味覚障害のエビデンスが確立された治療法はいまだ亜鉛内服療法のみである。
●自発性異常味覚や異味症などでは漢方学的診断に基づいての治療が有効なことがある。
●亜鉛キレート作用をもつ薬剤性味覚障害の場合,原因薬剤を中止変更が困難であれば通常より多量の亜鉛を内服させる。
●亜鉛内服療法に即効性はなく,3か月間は継続が必要である。
●症状や経過によっては味覚検査のほかに嗅覚検査,心理検査を施行し,病態を把握する必要がある。
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