特集 ここまでわかった 嗅覚・味覚とその障害
【味覚障害とそのマネージメント】
薬剤と味覚障害
任 智美
1
Tomomi Nin
1
1兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
味覚障害
,
抗がん薬
,
ポリファーマシー
Keyword:
味覚障害
,
抗がん薬
,
ポリファーマシー
pp.81-83
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001962
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はじめに
当科の味覚障害受診者数を調査したところ,薬剤が原因と考えられた味覚障害は65歳以上では65歳未満と比較して有意に多かった(図1)1)。高齢者では,加齢に伴う内臓機能の低下,体組成の変化などが薬物動態・薬力学に影響を及ぼし,薬物感受性が高まる傾向がある。その結果,従来の用量でも副作用や相互作用のリスクが増加し,さらに,複数の慢性疾患を抱える高齢者では,複数の薬剤を併用するポリファーマシーが避けられない。

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