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特集 注意すべき真菌症診療の落とし穴
≪部位別:真菌症診療の実際≫
鼻副鼻腔:非侵襲型(慢性非浸潤型・アレルギー性)
Features of non-invasive chronic fungal rhinosinusitis and allergic fungal rhinosinusitis
渡邊 荘
1
,
比野平 恭之
2
Saw Watanabe
1
,
Yasuyuki Hinohira
2
1昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
2昭和大学江東豊洲病院耳鼻咽喉科
pp.388-392
発行日 2015年5月20日
Published Date 2015/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200640
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POINT
●非浸潤型副鼻腔真菌症には慢性非浸潤型およびアレルギー性がある。
●慢性非浸潤型は無症状で経過するものも多く,画像検査で発見されることも少なくない。
●アレルギー性はⅠもしくはⅢ型アレルギーが関与し,アレルギー性ムチンを有し,その内部に真菌が存在することが多い。
●両疾患とも手術的治療が第一選択である。
●副鼻腔内の内容物より真菌培養,細胞診などを確実に行う。
●アレルギー性の場合は術後に後治療として副腎皮質ステロイド薬の内服や免疫療法を行うことが望ましい。
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