Japanese
English
特集 痛みの鑑別診断
口の中が痛い
Pain of mouth
草間 薫
1
,
山村 幸江
1
,
吉原 俊雄
1
Kaoru Kusama
1
,
Yukie Yamamura
1
,
Toshio Yoshihara
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科
pp.216-221
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200533
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POINT
●口の中が痛いというときの痛みの部位としては,口唇,頬粘膜,歯肉,口蓋,舌,口腔底が考えられる。
●視診上は明らかな病変がないものの痛みを訴える症例では,診断があいまいにならないよう注意を要する。
●口内炎,口腔潰瘍,舌炎は局所所見が観察できるが原因は多岐にわたっており,内科疾患との鑑別を要するものも多い。
●再発性アフタ,難治性口腔咽頭潰瘍,舌痛症の診断は,ほかの疾患を鑑別したうえでの除外診断となる。
●舌咽神経痛は,食事,会話,顔面への接触などにより誘発される短時間の激しい痛みが特徴である。
●First bite syndromeは,術中の交感神経障害による手術合併症のみならず,特発性のもの,耳下腺・副咽頭間隙の悪性腫瘍の1症状であるものも存在する。
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