目でみる耳鼻咽喉科
ヘルペス性歯肉口内炎の集団発生例
竹崎 伸一郎
1
,
上村 仁夫
1
,
斉藤 昭
1
,
西山 茂夫
1
,
高宮 春男
2
1北里大学医学部皮膚科学教室
2北里大学病院ウイルス検査室
pp.788-789
発行日 1988年10月20日
Published Date 1988/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200226
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単純ヘルペスウイルスに対する抗体保有者が人口の50%となる年齢は1959〜60年では9歳であったが,1984年には28歳と極端に高齢化している1).乳幼児期に感染を受けず,思春期になって初感染を受ける,という今日の状況を端的に表現していると思われる。
われわれは保育園におけるヘルペス性歯肉口内炎の集団発生例を経験した2)。単純ヘルペスウイルスの古典的な(?)伝播形態を示すものと考えられるので紹介したい。
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