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特集② 知っておきたい血液内科の知識―専門医の診方・治し方
同種造血幹細胞移植
Allogeneic hematopoietic stem cell transplantation
篠原 明仁
1
,
黒川 峰夫
2,3
Akihito Shinohara
1
,
Mineo Kurokawa
2,3
1東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科
2東京大学医学部血液・腫瘍内科
3東京大学医学部無菌治療部
pp.277-282
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102766
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POINT
●同種骨髄移植は日本国内で年間3,000件を超える施行例があり,全体の5年生存率も50%を超え,血液疾患に対する標準療法として確立してきている。
●強力な治療手段であるが20~30%以上の非再発死亡率が報告されており,適用疾患は十分に検討する必要がある。
●治療強度を減弱した骨髄非破壊的前処置(いわゆるミニ移植)の発達に伴い,高齢者や臓器障害を有する例も施行可能になった。
●GVHD予防や移植前化学療法の進歩に伴い,臍帯血移植やHLA不一致移植の施行例が増え安定した成績を残している。
●移植患者での副鼻腔領域の感染症は比較的多く,耳鼻咽喉科医と血液内科医の連携は不可欠である。
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