特集 2019年の白血病診療―新たな武器を上手に活用するために
白血病の治療:新規治療薬の役割を含めて
同種造血幹細胞移植
仲宗根 秀樹
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター血液科
キーワード:
同種造血幹細胞移植
,
ドナー
,
適応
,
合併症
Keyword:
同種造血幹細胞移植
,
ドナー
,
適応
,
合併症
pp.2113-2117
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2113
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Summary
▪幹細胞,代替ドナー,サポーティブケアの発展により,現在では年間3,000件以上の同種造血幹細胞移植が実施されている.
▪同種免疫による抗腫瘍効果が魅力の治療であるが,一方で,急性もしくは慢性移植片対宿主病という新たな病態をつくり出してしまう可能性がある.
▪免疫不全のなかで種々の感染症のリスクがあり,晩期においては生活の質(QOL)を非常に落としかねない合併症にも気をつけていかねばならない.
▪総合的な多職種にわたるアプローチと管理が必要となる治療でもある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019