特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅲ 夜間・救急外来での疾患鑑別法
嚥下障害
三枝 英人
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.116-121
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102460
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Point
◆嚥下障害を起こす原因となる疾患,病態について,問診や各種所見から推定するとともに,まず,呼吸・循環をはじめとする全身状態の把握を行うことが重要である。嚥下障害に対する諸検査を優先することはしない。
◆診察は,頭頸部領域のみに限定せず,神経学的所見を含む全身的な観察が必要である。
◆問診を行いつつ,患者の音声や構音の状態,呼吸の状態について観察を行うことは,嚥下障害の原因となっている病態を理解し,説明するうえで重要な情報源となりうる。
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