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特集② 知っておきたい小児科の知識―専門医の診方・治し方
川崎病
Kawasaki disease
本田 隆文
1
,
寺井 勝
1
Takafumi Honda
1
1東京女子医科大学八千代医療センター小児科
pp.917-921
発行日 2012年11月20日
Published Date 2012/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102316
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Ⅰ はじめに
川崎病は1967年に川崎富作博士によって初めて報告された急性熱性疾患である。近年日本では年間1万人以上の新規罹患者がおり,小児科医にとっては出会う頻度が比較的高い疾患のひとつである。主として4歳以下の乳幼児に好発する原因不明の血管炎であり,全経過が通常は1か月前後で陳旧化する。本疾患に特徴的な症状に基づき症候群として確定診断されているが,特異的診断法はない。最も重大な合併症は冠動脈瘤であり,生命予後に大きくかかわることさえある。
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