増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
心エコー法
疾患と心エコー図異常
川崎病
杉村 徹
1
,
佐藤 登
1
,
井上 治
1
,
加藤 裕久
1
1久留米大学医学部・小児科
pp.216-222
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901147
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川崎病は全身の中小動脈における系統的血管炎であり,10〜20%に冠状動脈瘤がみられ,冠状動脈病変が患児の予後を大きく左右するため,その確認および経過を追うことは重要である.1976年,Weymanら1)により左冠状動脈が断層心エコー図により描出可能であることが報告されて以来,川崎病に関して,断層心エコーは経過観察するうえで有用であり,現在不可欠の検査法となっている.ここでは川崎病における心エコーについて述べる.
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