特集 耳鼻咽喉科感染症の完全マスター
Ⅲ.診断・治療をマスターする
3.内耳炎
大竹 宏直
1
,
中島 務
1
1名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部・感覚器外科学講座耳鼻咽喉科学教室
pp.229-234
発行日 2011年4月30日
Published Date 2011/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101849
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Ⅰ はじめに
内耳は蝸牛,前庭および半規管よりなる聴覚・平衡感覚をつかさどる繊細な部位であるため,迷路骨包につつまれ厳重に保護されている。以前は症状,所見,聴覚検査や平衡機能検査で診断していたが,近年の画像検査の進歩によりMRIを用いて内耳の評価が可能となり,さらに,内耳の炎症を描出し障害程度を分析することは治療方針の指針となり得る1)。
本稿では,内耳炎の病因・病態および診断・治療のほか,3T MRIによる画像評価について論じたい。
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