Japanese
English
シリーズ 知っておきたい生理・病態の基礎
12.発声・構音
12.Phonation and articulation
兵頭 政光
1
Masamitsu Hyodo
1
1高知大学医学部耳鼻咽喉科
pp.965-970
発行日 2010年12月20日
Published Date 2010/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101723
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Ⅰ はじめに
音声言語は人のコミュニケーションの手段としてきわめて重要な機能であり,人が人たるゆえんでもある。音声言語は声を生成する過程である発声と,言葉を生成する過程である構音および発語からなる。発声は肺からの呼気流により声帯が振動して喉頭原音をつくる機能であり,その調節には呼気および喉頭の機能が関与する。また,構音は声道の形態を変化させることで喉頭原音を修飾して意味をもつ語音に変換する操作であり,口腔,鼻腔,咽頭,喉頭などが関与する。これらの発声および構音に関与する器官は特殊な解剖学的構造をもち,複雑で緻密な神経機構により調節されている。
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