Japanese
English
シリーズ 知っておきたい生理・病態の基礎
5.顔面運動
5.Facial movement
勝見 さち代
1
,
江崎 伸一
1
,
村上 信五
1
Sachiyo Katsumi
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科感覚器・形成医学講座・耳鼻咽喉・頭頸部外科学
pp.399-404
発行日 2010年5月20日
Published Date 2010/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101632
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Ⅰ はじめに
顔面運動は顔面神経に支配される表情筋の動きである。表情筋は横紋筋であるが骨格筋と異なり皮筋,すなわち顔面頭蓋に張る菲薄な筋群である。随意的に額や眉間のしわ寄せ,閉眼,開眼,眉間のしわ寄せ,口の動きなどを行うとともに,感情や情緒をも表現することができる。顔面運動の異常には動きが悪くなる麻痺(paralysis)と過剰に動くhyperkinesiaがある。前者の代表は顔面神経麻痺で後者の代表は顔面痙攣である。
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