特集 オフィスサージャリー・ショートステイサージャリー
12.喉頭蓋囊胞摘出術
讃岐 徹治
1
1熊本大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.97-102
発行日 2008年4月30日
Published Date 2008/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101251
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Ⅰ はじめに
喉頭蓋囊胞は日常よくみかける疾患であるが,自覚症状に乏しく,また機能的障害もきたしにくく,さらに視診上良性所見を呈することがほとんどであり,臨床的に注目されることはあまり多くはない。しかし囊胞が大きくなると咽喉頭異常感や嚥下障害をきたし,さらに大きくなると呼吸障害などの重篤な症状を惹起する疾患である。
摘出に際しては,内容物や出血により気道閉塞の危険を考慮し,厳重な気道管理のもとでの手術を選択すべきであり,本稿では成人の喉頭蓋囊胞に対する直達喉頭鏡下手術を中心に述べる。
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