Japanese
English
特集 上手にやろう 外来処置と小手術
《小手術》
口唇囊胞摘出術
Cystectomy of labial mucocele
池田 このみ
1
Konomi Ikeda
1
1厚木市立病院耳鼻咽喉科
キーワード:
口唇粘液囊胞
,
外科的摘出術
,
クント氏狭瞼器
,
小唾液腺
Keyword:
口唇粘液囊胞
,
外科的摘出術
,
クント氏狭瞼器
,
小唾液腺
pp.461-464
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203709
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●口唇粘液囊胞は貯留型と漏出型に大別される。好発部位は下口唇である。保存的治療または経過観察でも縮小なく再発を繰り返す場合には,手術による摘出術を行う。
●術前の患者への説明では,出血・疼痛・感染などの一般的な外科手術時の合併症のほかに,口唇の痺れや変形などが後遺症として残存することがある点も説明しておく。
●術中は口唇粘膜を翻転し緊張をかけ,囊胞と周囲の組織の間を鋭的に剝離し摘出する。
●術後は圧迫止血を行い,抗菌薬および鎮痛薬を投与し,約1か月後に再発の有無,および口唇の瘢痕・痺れの有無を確認する。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.