Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
MRI拡散強調像が有用であった真珠腫性中耳炎症例
Diffusion-weighted MR imaging of a cholesteatoma patient with coexisting otitis media with effusion
宮下 武憲
1
,
印藤 加奈子
2
,
外山 芳弘
3
,
森 望
1
Takenori Miyashita
1
1香川大学医学部耳鼻咽喉科
2高松赤十字病院耳鼻咽喉科
3香川大学医学部放射線科
pp.896-898
発行日 2007年11月20日
Published Date 2007/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101163
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I.はじめに
真珠腫性中耳炎は上皮が骨を破壊しながら中耳で増殖していく疾患であり,多くの場合,手術を要する。診断には耳内所見と側頭骨CTが非常に有用であるが,滲出性中耳炎を合併すると病変の進展範囲および確定診断が困難である場合がある。今回,滲出性中耳炎に合併した骨病変の軽微な初期の真珠腫性中耳炎で,耳内所見および側頭骨CTでは真珠腫性中耳炎の確定診断および進展範囲の把握が困難であったが,MRI拡散強調像により,早期の確定診断が可能であった症例を経験したので報告する。
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