Japanese
English
特集 小児の中耳炎を究める
≪小児の中耳炎の診断と治療≫
真珠腫性中耳炎
Pediatric middle ear cholesteatoma
新鍋 晶浩
1
Akihiro Shinnabe
1
1自治医科大学大宮医療センター耳鼻咽喉科
pp.40-44
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200809
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●顕微鏡あるいは内視鏡を用いた鼓膜の詳細な観察により,先天性真珠腫がより早期に発見されるようになった。
●鼓室内限局型の小さな先天性真珠腫は経鼓膜摘出のよい適応であるが,自然消退する可能性もある。
●鼓室形成術を行う場合には,外耳道後壁保存あるいは後壁再建をすべきである。
●アブミ骨上部構造破壊や広く進展した症例,あるいは耳管機能が不良な症例は,再手術,再々手術を要する可能性が高い。
●成長を考えた治療戦略と長期の経過観察が大切である。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.