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あとがき
吉原 俊雄
pp.792
発行日 2007年9月20日
Published Date 2007/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101149
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現在7月後半であとがき原稿を書いておりますが,先日,日耳鼻夏期講習会が台風接近のなか開催されました。残念なことに九州地方の多くの先生方は飛行機がキャンセルとなり出席できませんでした。私も講師の1人として参加いたしましたが,受講される先生方(すでに専門医も取得されているベテランの先生とまさに8月に専門医試験を受けられる先生)は皆とても真剣に聞いておられ,私だけでなく,他の講師の先生方も講演に熱が入っておりました。専門医試験も昨年からMCQが導入され,受験される先生方もその対応のための努力は大変なものと推察します。今後,新臨床研修制度で耳鼻咽喉科医の人数が極端に少ない年度も出てきますし,さらに新しい専門医受験資格の世代は2年のgeneralの研修後,耳鼻咽喉科研修4年(従来の耳鼻咽喉科研修より1年少ない)で受験することになるのでその結果も若干の相違が出るかもしれません。9月号が発刊される頃には合否も出ることでしょう。
本誌のさまざまな企画は日常臨床の場で有用なだけでなく,きっと専門医試験の際にも参考になっていると考えます。他科の専門医試験の受験資格の多くは,自著論文の有無を明言しています。つまり何篇かの論文執筆を経験していなければ受験できないということです。耳鼻咽喉科も今後同様の流れになる可能性が大です。昨今,医師の大学離れが指摘されていますが,耳鼻咽喉科に限らず他科も大学に在籍しているとき,また指導医のいる関連病院にいるときが,最も論文の書きやすい環境です。特に若い先生は,症例報告・検討を論文にまとめる習慣をぜひ身につけてください。
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