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あとがき
吉原 俊雄
pp.646
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102586
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5月から夏場にかけては日本耳鼻咽喉科(日耳鼻)学会総会,次はソウルで開催の第20回国際耳鼻咽喉科学会議(IFOS 2013)とはじまり,いくつもの学会が開催され,興味ある演題や討論が交わされます。また各地方部会も開催されることと思います。診療所,病院群,大学病院の先生方もすべての学会に出席できるわけではありませんが,参加すると何がしか得るものがあります。一方で,学会等の出席が多くなると,留守の期間の診療パワーの低下,職員や医局の先生への負担もかかり,申し訳ない気分にもなります。なるべく若い先生には地方部会から日耳鼻などの大きな学会まで,ぜひ積極的に発表の機会を作ってもらいたいと思います。抄録の書き方,発表の準備,発表,質疑応答の仕方など良い経験ですし,さらに重要なことは発表後に発表内容を論文にすることです。若手の先生のための発表の準備やコツについては本誌のバックナンバーの特集にもありますのでぜひご覧ください。執筆には症例報告,臨床検討,研究成果などさまざまな内容がありますが,臨床関連の論文は本誌が最適な投稿雑誌の1つです。どしどしご投稿ください。
さて,今月号の特集は「知っておきたい呼吸器疾患―専門医の診方,治し方」と「甲状腺・副甲状腺診療Update」を取り上げました。とても充実した内容になっています。両分野において新しい知識を得ることができると思います。原著論文は小児の両側同時性に起こった顔面神経麻痺症例と気管切開まで至った甲状舌管嚢胞の1例が報告されていますが,いずれも興味ある臨床像を示し,参考になる症例です。改めて,夏の暑さに負けずおまとめくださった,興味ある論文の投稿を期待しております。
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