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あとがき
吉原 俊雄
pp.354
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200569
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新年度となって医学部は新入生,医局は新入医局員,病院は出向Drの交代など,さまざまな施設でマイナーチェンジがみられていることと思います。また,お子さんのおられる先生方は入学式などに出席されているかもしれません。本誌「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」も新たな気持ちで編集・企画に取り組んでいくつもりでおります。
87巻4号は特集として「最新の補聴器診療—補聴器による聴覚リハビリテーション」を取り上げました。患者さんからは補聴器装用により生活の質が上がり感謝されることもありますが,何となく煩わしい,響いてしまって使うのを辞めてしまった,もう何個目かの購入でお金ばかりかかる,というような不満も聞かれます。眼科の老眼鏡と比較されるべきものではないのですが,そのような主旨の訴えを聞くこともあります。入手方法も通販で購入するひとから,慎重なフィッティングを行いmy補聴器を作り上げていくひとまでさまざまです。今回,補聴器の多くを知るという目的で補聴器の基本から補聴器外来を始める医師,施設に向けての解説,フィッティング,耳鳴治療への応用などについて,その道のスペシャリストである井上清恆先生,西村忠己先生,佐野 肇先生,新田清一先生,高橋真理子先生,岡本康秀先生,坂口博史先生に執筆をお願いしました。高齢化社会を迎え,明日からの日常診療の場で役に立つ内容と考えております。
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