Japanese
English
シリーズ DPCに対応したクリニカルパスの実際
⑯頸部良性腫瘍・囊胞摘出術
⑯Clinical pathways in the surgery of cervical benign tumors and cysts
森 貴稔
1
,
藤村 武之
1
,
塩盛 輝夫
1
,
上田 成久
1
,
鈴木 秀明
1
Takanori Mori
1
1産業医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座
pp.527-532
発行日 2007年6月20日
Published Date 2007/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101074
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Ⅰ はじめに
米国でのクリニカルパス(以下,パスと略す)導入は1983年にdiagnosis related groups/prospective payment system(DRG/PPS)が入院医療費に導入されたことがきっかけとなっている。それまで出来高払いであったものが定額払いに変わったことにより平均在院日数を短縮し,病床回転率を上げる必要性に迫られた。そのため平均在院日数を短縮させる目的でパスが導入された1)。一方,わが国では2003年からdiagnosis procedure combination(DPC)による包括的診療報酬制度が開始され,DPC対象病院数は増加しており,パスを用いることによる適切な医療提供のためのコスト管理,分析が必要になってきている。また,患者の満足度をいかに高めるかという観点から,informed consent(IC)の充実を図る目的でも,今後パスを導入する病院数は増加するものと思われる2)。今回われわれは当科で使用しているパスのうち頸部良性腫瘍・囊胞摘出術のパスを紹介し,その有用性と問題点について検討を行った。
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