外科における先進医療と高度医療
内視鏡下頸部良性腫瘍摘出術
浅尾 高行
1
,
桑野 博行
1群馬大学 病態総合外科学
キーワード:
形成外科
,
甲状腺腫瘍
,
電気凝固
,
内視鏡法
Keyword:
Endoscopy
,
Electrocoagulation
,
Thyroid Neoplasms
,
Reconstructive Surgical Procedures
pp.598-603
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009200639
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甲状腺良性疾患に対して腋窩からアプローチする鏡視下手術は、作業空間を得るために皮下剥離の範囲が大きくなる。したがって手術の目的は、手術侵襲を小さくするというよりは前頸部だけでなく前胸部にも傷跡を残さないこと。すなわち整容性の保持にあり、特に若い女性に多い甲状腺疾患に有用である。炭酸ガスによる気創法による腋窩、乳輪アプローチでの良性頸部腫瘤切除術について、気創法の工夫、傷跡を残さない細径電気メスなどの専用器具の開発を含め、この手術の手術コンセプトと最近の鏡視下手術の新たな動向について報告する。
©Nankodo Co., Ltd., 2009