Japanese
English
シリーズ DPCに対応したクリニカルパスの実際
⑯頸部良性腫瘍・囊胞摘出術
⑯Clinical pathways in the surgery of cervical benign tumors and cysts
片田 彰博
1
,
原渕 保明
1
Akihiro Katada
1
1旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.519-526
発行日 2007年6月20日
Published Date 2007/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101073
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Ⅰ はじめに
わが国では,2003年から特定機能病院の入院診療においてDPC(diagnosis procedure combination)による包括医療が導入された。当院でも2003年6月よりDPCが導入されているが,こうした包括医療においては,支払い方式が出来高ではなく,疾患別に診療報酬が固定されており,在院期間が長くなると1日当たりの診療報酬は段階的に減少する。よって,DPCに基づく包括医療では在院日数を適正に保ち,過剰もしくは不必要な検査,投薬,処置などを行わないことが病院の経済的利益を増大させることになる。したがってDPCが導入されているなかで,医療の質やサービスを低下させることなく在院日数を短縮して医療経済効果の向上させるためには,適正なクリニカルパス(以下,パスと略)を作成し,スケジュールにそった医療行為がすすめられることが重要であるといえる。
本稿では頸部良性腫瘍・囊胞摘出術に対して当科で用いているパスを紹介し,その特徴と有用性について解説する。
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