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特集 突発性難聴の今
4.難聴予後に影響を与える因子
4. Assessment of prognostic factor in sudden hearing loss
桑島 秀
1
,
佐藤 宏昭
1
Shigeru Kuwashima
1
1岩手医科大学耳鼻咽喉科
pp.213-218
発行日 2006年3月20日
Published Date 2006/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100033
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Ⅰ.はじめに
突発性難聴の予後に関しては,これまでにさまざまな検討が多数報告されている。このうち知っておくべき基本的な予後因子としては,年齢,治療開始までの期間,初診時聴力レベル,めまい・耳鳴といった随伴症状の有無,オージオグラムの聴力型,治療開始後の聴力の回復過程などが挙げられる。さらに最近では,歪成分耳音響放射や前庭誘発頸筋電位検査などの新たな内耳機能検査を予後の推定に用いる試みもみられるようになっている。本稿では,これらの予後因子に関し解説したい。
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