Japanese
English
論述
SPOC装具によるペルテス病の治療―予後に影響を与える因子について
Treatment of Legg-Calvé-Perthes Disease with Reference to the Factors Affecting the Outcome
柏木 直也
1
,
鈴木 茂夫
1
,
瀬戸 洋一
1
,
黄 義秀
1
,
向井 章悟
1
Naoya Kashiwagi
1
1滋賀県立小児保健医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Shiga Medical Center for Children
キーワード:
Legg-Calvé-Perthes disease
,
ペルテス病
,
brace treatment
,
装具療法
,
long term follow-up
,
長期経過観察
Keyword:
Legg-Calvé-Perthes disease
,
ペルテス病
,
brace treatment
,
装具療法
,
long term follow-up
,
長期経過観察
pp.1075-1080
発行日 1999年9月25日
Published Date 1999/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902793
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:片側性のペルテス病に対し,SPOC装具による治療を行い,骨成熟まで経過観察し得た52例52関節につき,治療成績と予後に影響を与え得る因子を検討した.男児48例,女児4例,最終経過観察時年齢は14歳8カ月から26歳9カ月であった.発症時年齢は予後を左右する重要な因子であり,Stulberg分類のspherical congruencyとなった関節は5,6歳発症例で83%,6,7歳発症例で63%,9歳以上発症例で47%であった.治療開始時の骨頭変形も予後と相関していたが,低年齢発症児では変形の有無に関わらず予後が良好で,高年齢発症児では変形の有無に関わらず予後が不良である傾向にあった.性別や症状出現から初診までの期間と予後との関係は明らかではなかった.高年齢発症児や治療開始時にすでに骨頭変形がある症例は装具療法で良好な成績を得るのが困難な場合があり,他の治療法も考慮に入れて治療に当たるべきである.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.