特集 内科医と睡眠障害―睡眠障害の診断と治療をプライマリ・ケアに
トピックス
睡眠に影響を与える環境因子と臨床応用
松尾 雅博
1
Masahiro MATSUO
1
1滋賀医科大学附属病院精神科
キーワード:
睡眠環境
,
背景音
,
環境光
,
環境温度
,
香り
Keyword:
睡眠環境
,
背景音
,
環境光
,
環境温度
,
香り
pp.1139-1141
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1139
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Summary
▪睡眠は,時間にして1日の1/4~1/3を占め,単一の活動としては,ヒトが最も長い時間を過ごすものといえよう.
▪量的にも質的にもその向上が求められるが,薬剤だけではなく,環境の側面から睡眠に作用する因子に対する考慮も忘れてはならない.
▪多くの人が経験するように,ロッキングチェアといった単調な振動・音などで,むしろ睡眠が促進されるとの知見も多い1).
▪睡眠の質的・量的向上に対して,単なる「感覚刺激の減少」ではなく,睡眠中の生理機能・脳情報処理を念頭に置いた,よりよい睡眠環境の構築が注目されるようになってきている.
© Nankodo Co., Ltd., 2017