Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
甲状舌管遺残組織から発生した乳頭癌症例
Papillary carcinoma arising in a thyroglossal duct remnant
海山 智九
1
,
渡邊 荘
1
,
難波 真由美
1
,
難波 玄
1
,
洲崎 春海
1
Tomohisa Umiyama
1
1昭和大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.90-91
発行日 2006年2月20日
Published Date 2006/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100014
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甲状舌管は,発生の過程で萎縮し消失する。通常,消失するはずの甲状舌管が遺残したものが甲状舌管遺残組織である。この甲状舌管遺残組織から発生する良性の先天性前頸部腫瘤は甲状舌管囊胞であり,正中頸囊胞として広く知られている。甲状舌管遺残組織に癌が発生することは稀であり,また,その報告は多くない。今回,甲状舌管遺残組織由来と考えられる乳頭癌の症例を経験したので報告する。
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