眼科の控室
隅角検査/青
Bonin
pp.1070
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908645
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隅角検査は緑内障の場合だけとは限りません。ぶどう膜炎や外傷め既往がある際には不可欠な検査ですし,糖尿病網膜症や網膜中心静脈閉塞症でもこれを実施していただきたいのです。ぶどう膜炎ならば,どのような型の炎症なのかがこれで判定できることがよくあるし,糖尿病網膜症などでは隅角のルベオーシスが現在ある場合にはもちろん,過去にこれがあったかどうかも判断できるからです。
隅角検査には隅角鏡が必要です。できれば,ゴールドマンの一面鏡よりも三面鏡の方を使うようにして欲しいのです。一面鏡は,隅角がいちじるしく狭いときだけに限ることとし,線維柱帯などの詳細な所見は三面鏡で見てください。一面鏡は,虹彩面に対して62°の角度がついています。三面鏡の方は,中央のゼロミラーを1としますと,2が73°,3が66°,そして4が59°になっています。この第4面の59°のを隅角用に使いますと,光軸が一面鏡の場合よりも虹彩面に平行に近くなり,線維柱帯を真正面から見る感じになるからです。
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