日常染色法ガイダンス 細菌・真菌の日常染色
レフレルのメチレン青染色
阿部 美知子
1
,
町田 大輔
2
,
市川 つわ
2
,
久米 光
3
,
亀谷 徹
3
1北里大学医療衛生学部
2北里大学病院病院病理部
3北里大学医学部病理学
pp.456-458
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903053
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目的
感染症の診断のための病理組織標本の染色法としては,グラム染色が最も代表的な染色法であるが,その他ギムザ染色や,推定される病原体によっては抗酸菌染色および真菌の染色などの特殊染色がある.
メチレン青染色は組織内の抗酸菌以外の細菌の有無を証明するために施行される最も簡便な染色法である.本来無菌的である臓器組織内に,病理組織学的に細菌が証明されることは,細菌感染症の診断において最も信憑性が高い.同様の目的で培養検査も行われるが,培養検査では検出された細菌がすべて臓器組織由来とは限らず,場合によっては汚染菌が分離される危険性もある.
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