連載 眼科薬物療法のポイント—私の処方・31
慢性涙嚢炎
石橋 康久
1
1筑波大学
pp.1278-1279
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908402
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患者は60歳の女性で,1989年8月頃より左眼の流涙が始まった。近医にて涙管の洗浄を受けたが通過が見られず,涙の管がつまっていると言われていた。12月頃より鼻根部を圧迫すると粘液様物の逆流を見るようになり,近医にて抗生剤の点眼液を処方されていたが症状はあまり改善されず,当科を紹介されて1990年3月20日に受診した。
主訴:左涙嚢部膨隆,発赤,流涙
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